研究日誌

哲学と哲学史を研究している人の記録

フッサールの初期超越論的観念論関連草稿(3)

引き続きMs. B I 4を読んでいる。現実的経験だけでなく可能な経験もそこに位置づけられることになる純粋意識はどのようなものとして存在するのか、純粋意識と経験的な(あるいは内世界的な)意識の関係はどのようなものなのかという問題が論点の一つであることは確実なのだけど、どうにも話の焦点が定まらない。論理法則と純粋意識の関係について面白いことを書いている箇所を見つけるなど、成果はそれなりに出ているのだけど、このふらふらした感じは読んでいて非常に疲れるな。まあ草稿だから仕方ない。