研究日誌

哲学と哲学史を研究している人の記録

ブレンターノ

フッサールのブレンターノ追悼文

フッサールによるブレンターノ追悼文「フランツ・ブレンターノの思い出」(1919年)には若き日の和辻哲郎による翻訳(1923年)があるのだけど、実は2019年にひっそりと新しい訳が、しかも無料で手に入るかたちで出版されている。こちら。 なかなか読ませる文…

ブレンターノ「道徳的認識の源泉について」の翻訳について

フッサール現象学の成り立ちにとって一番重要なフッサール以外の人の手による本を一冊挙げろと言われたら、私は一瞬たりとも迷わずブレンターノの『道徳的認識の起源』を選びます。フッサールの現象学のポイントが「起源を問うこと」にあるのだとしたら、そ…