研究日誌

哲学と哲学史を研究している人の記録

【おしらせ】『アリストテレス的現代形而上学』(春秋社、2015年)

翻訳者として参加していた、Tuomas E. Tahko (ed.), Contemporary Aristotelian Metaphysics (Oxford University Press, 2012)の翻訳がついに発売されます。2015年1月20日現在だとAmazonで原著がペーパーバックやKindle版よりもハードカヴァーが安いという状態にありますが、この翻訳では訳者たちが発見したいくつかのミスが(場合によっては著者に確認をとって)集成修正されているので、どちらか一冊だけ買いたいという場合には翻訳がいいのではないかと思います。

 

私は序論・第3章・第5章を担当しました。ぱっと調べたかぎりだと目次をネット上で確認できないようなので、ここに書き写しておきます。参考にしてください。

  • 加地大介 「訳者解説 分析哲学のなかのアリストテレス的形而上学」
  • まえがき
  1. キット・ファイン 「形而上学とは何か」
  2. トゥオマス・E・タフコ 「アリストテレス的形而上学を擁護する」
  3. ティム・クレイン 「存在と量化について考え直す」
  4. エリック・T・オルソン 「同一性・量化・数」
  5. ゲイリー・ローゼンクランツ 「存在論的カテゴリー」
  6. アレクサンダー・バード 「種は存在論的に基礎的か」
  7. ジョン・ヘイル 「四つのカテゴリーのうちふたつは余分か」
  8. ピーター・サイモンズ 「四つのカテゴリー:そしてもっと」
  9. ジョシュア・ホフマン 「新アリストテレス主義と実体」
  10. ルイス・M・グーニン 「発生ポテンシャル」
  11. ストール・マコール 「生命の起源と生命の定義」
  12. カトリン・コスリツキ 「本質・必然性・説明」
  13. デイヴィド・オダーバーグ 「現実性なくして潜在性なし:グラフ理論による議論を退ける」
  14. E・J・ロウ 「新アリストテレス主義的実体存在論のひとつの形:関係的でも成素的でもなく」
  • 訳者あとがき
  • 参考文献
  • 索引