研究日誌

哲学と哲学史を研究している人の記録

ゲルダ・ヴァルター「共同体の存在論について」(1923年)目次

ヴァルターの共同体論の目次を訳出したので、ここにも置いときます*1

  • A. 諸論
  • B. 社会的共同体の第一段階における、社会的共同体の本質の存在論的区別
    • B-1 社会的共同体概念の意味と、その本質的な徴表の予備的な規定
    • B-2 共同体と利益社会の区別
    • B-3 共同体の本質的構成要素としての内的合一
      • a) 単なる一体化
      • b) 習慣的合一
      • c) 合一・愛・馴染みの区別
      • d) 合一の志向的分析
      • e) 合一のノエシス的区別
      • f) 合一の源泉に関する区別
      • g) 共同化の必要条件としての合一の反復
    • B-4 合一に基づく共同の生
      • a) 反照的で反復的な共同体
      • b) 「同じく……な人間」というカテゴリー
      • c) 対自的な共同体体験(われわれ体験)
      • d)-I 即かつ対自的な共同体と、成員同士の相互知識
      • d)-II 即かつ対自的な共同体における健在的な共同体体験の分析
      • d)-III 共同の生と相互作用
  • C. 第二段階における即かつ対自的な共同体
    • C-1 社会的共同体それ自体、社会的共同体そのものに関する知識
    • C-2 共同体そのものとの合一
    • C-3 含蓄ある意味での社会的作用。共同体そのものの名の下での作用
    • C-4 真正ではない共同体体験と、含蓄ある意味そしてもっとも含蓄ある意味での社会的作用
    • C-5 共同体そのものの人格性に関する問い
    • C-6 相互作用と相互合一
      • a) 成員と共同体そのものあいだの
      • b) 共同体同士の相互作用と相互合一
    • C-7 1, 2, 3, 4,…, n乗の共同体
    • C-8 共同体そのものの実在性に関する問い
    • C-9 成員の変化のもとでの共同体の同一性と保存に関する問い
    • C-10 共同体の体系的・歴史的社会学の課題
    • C-11 共同体の社会的倫理学等々の課題に関する瞥見
  • D. 共同体の現象学的構成についての主要な観点に関する附論
    • 1. 成員にとっての内的構成
    • 2. 非成員にとっての外的構成

ヴァルターのこの論考は読みやすく、関連する二次文献もけっこうたくさん出ているのでおすすめです。

そして英訳も刊行予定。

関連エントリ:

*1:Gerda Walther, "Zur Ontologie der sozialen Gemeinschaften", in E. Husserl (ed.), Jahrbuch für Phänomenologie und phänomenologische Forschung, vol. 6, Max Niemeyer, 1923, pp. 1–138.