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研究日誌

哲学と哲学史を研究している人の記録

Charles Travis, "Mind Dependence" (2000)

フッサールの草稿ばかり読んでいると精神衛生によくないので何か別のものを読もうと思って選んだけど、よく考えてみればトラヴィスに挑戦する方がよほど精神衛生に悪いんだった。「心と世界が一緒になって心を世界を作り上げている」という(ある時期の)パトナムが自身の内在的実在論に与えたキャッチフレーズから出発して、世界の心への依存という現象が否定しがたく認められることと、それがある種の客観性を脅かすわけではないということを論じる論文。なんだけど、とにかく英語が分かりにくい。世界のあり方に関係した言語使用の場面に密接して議論を進めるあたりはさすがの迫力があって(個人的には説得されたくないのだけど)面白く、頑張ってついて行こうという気になるんだけど、けっきょく後半は流し読み気味で済ませることになってしまった。今度やる予定の発表の内容と無関係ではないので、この辺の話題についてはもう少し関連文献を読みたい。とりあえずこの論文へのパトナムによるリプライ(ここで読める。ちなみにトラヴィス論文はこちら)を見てみるか。