研究日誌

哲学と哲学史を研究している人の記録

その他の現象学者

2023年に出版された仕事

今年は前半にどかっと出て、最終版提出済み出版待ちのものがだいぶなくなった。貯金が尽きたようなものだ。来年以降の出版のペースはおそらく落ちるはず。自分の仕事をこの文体で紹介するのが難しかったのでここから調子変えます。 Uemura, G. (2023). Betwe…

高橋里美の胆力(おまけ)

前々回と前回のおまけ。 フッサール宅での「現象学は哲学のひとつでしかない(大意)」発言のあとに、高橋と務台は飲み屋で「おいどうするよ」みたいな相談をしたらしい。 教授の家を辞して帰路小さな地酒のビール屋でビールを飲みながら、老先生をあんなに…

レヴィナスのかつての知名度

上の記事に関連した、おまけのような話。フッサールのナイフ研ぎのエピソードは、あのレヴィナスがフッサール本人から聞いたものでした。こうした由来はナイフ研ぎのエピソードのインパクトを高めているといっていいはずです。しかし、前回の記事で引用した…